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Written by ササヤン
TURKEY TIMES
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JAN.31.'02 『 in Turkey 』
「ピッピ! ピッピ! ピッ・・・」AM7:00・・・珍しくもあっさりとかき消された目覚ましの音に、母親が不思議がって部屋の扉を開けた。 いつもと変わらない部屋・・・母親にとってはジャングルにも思える時がある、ササヤンの部屋である。 寝ぼけながらも、起き上がろうとする息子を見ながら、母は気付いたのであろう・・・「朝御飯食べる間あるの?」と息子の返答も聞かずに調理に行ってしまった・・・。 いつもと同じ朝、神戸での自宅で迎えた朝である。 只一つ違うのは、ササヤンはこれから出張であり・・・AM9:30には旅立たねばいけないのである。 場所はTURKEY(トルコ)・・・昨年から国内外と騒がしているイスラム教徒が大多数を占める国である。 大丈夫と言われても、親としては過敏になってしまう地域であろう・・・準備もしっかりとして・・・と願っているのに、ササヤンのスーツケースは、まだ何も詰まっていない。。。 まったく、いつもと変わらない出張の朝である。
今回のトルコ出張は2〜3週間、下着類の洗濯も面倒で溜まっていきがちのササヤンとしては、一週間分程の生活物資が必要なので今回はスーツケースをチョイスする。 小一時間程で、スーツケースへ必要最小限の衣服を詰めて荷造りは終了した。 気候は日本とほぼ同じというから、最近世話になっているユニクロジャンパーと、 トルコでは数名の後輩達が先発隊として業務で励んでいる事もあり、『ササヤン大図鑑』に紹介している『マルタイ棒ラーメン』も6袋分を個人的な提供物資として詰めておいた。
神戸から関空まで、30分程という快速野郎『K-CAT』が2月7日に廃止になる。。。 こんなところにも不況の波が押し寄せて来たと感じずにはいられない。 実際のところ、女性の船員さんもおられたりしたが・・・船舶免許を生かした仕事に数が限られているのも事実である。 恐らくは最後の利用となる港にササヤンが到着したのは、AM10:15程であった。 目的の時間まで20分程を残し・・・待合ロビーに足を向けた。 ここで体格の良い男達に遭遇した・・・皆がそれそれ自己主張した髪型、服装(一応スーツ?)をしていたので東南アジアなんかに遊びに行く団体かと思って居たら、意外にもプロ野球『オリックス』である・・・たまたま、石毛監督が通らなければ少しも分からなかっただろう・・・。 「あ〜、プロ野球の選手か・・・」と思わなければ、正直「品の無さそうな方々だな〜」と思ってしまったのは、どうしたものか・・・。(^^;
トルコ出張への渡航経路だが、関空→パリ(フランス)→イスタンブール(トルコ)となっており、パリでの乗り継ぎ時間は一時間という、中々ワイルドな設定である。 我が社の先輩との二人旅となるのだが、上司によると最近はパリでの乗り継ぎに飛行機が間に合わなくてパリにて一泊しているとのこと・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ てなものであるが、今回に限り関空からのフライト時刻が10分早くなるなどの異例の頑張りを見せるAir Franceであった。。。(T^T)
左の写真は、ロシア上空の写真である。。。 今回は西に向かっての飛行となるので、日本からフランスまでの13時間ほどの間は、明るい空の下を飛ぶ事になる。 ひたすら機内で寝ておくのも手だが、今回は先輩(以下、ジャイアン先輩)も同乗ということなので、お酒と会話を楽しみながらの旅としよう・・・。 さて、お酒だがフランス線に加え、Air Franceである。 やはり、ワインを味わってみるべきだろう・・・ということで、手当たり次第飲んでみる。 最初のウェルカムシャンパン→ボルドーの赤→ブルゴーニュの赤→ブルゴーニュの白→ブルゴーニュのシャンパンなどなど・・・。 最終的には、ブルゴーニュの赤が美味しかったので、こいつで顔を赤らめながら酒浸りのフライトを楽しむことにした。
さて、出張の前日に『ササヤン大図鑑』にて紹介した『Stettler』の生チョコが、まだ少し残っており機内に持ち込んでいたのだが、ワインを飲みながらジャイアン先輩と分け合い・・・空き箱になったところで、小さなササヤンの心は不思議な感情になってしまい捨てることが出来ずにいた・・・一応、バレンタインで貰ったチョコレートだったからだろうか・・・ジャイアン先輩と分け合ったということに、奇妙な罪悪感を憶えてしまったらしい。。。 我ながら、ノミのような心臓の持ち主である・・・「こんなのでよく海外出張やってるな。。。」と我が社の上司の見る眼を疑わなければならない。
そんなこんなで、フランスはシャルル・ド・ゴール空港には定刻通りに到着してしまい・・・パリでの甘い夜を楽しむ予定は無くなってしまった。 次はイスタンブール行きに乗りこむのだが、日本からの到着便が「A-20」という「A Terminal」であり、案内では「B Terminal」の「B-23」から搭乗予定だったので、隣のターミナルまで港内バスで移動し・・・「B-23」カウンター前に到着、まだカウンターがチェックインを行っているのを確認してから近くで休憩することにする。 搭乗予定時刻も15分と迫り、ワインの余韻を楽しんでいる頭を振起しカウンターへ向かうと、なんと「B-23」カウンターが閉まっていた。。。 隣の「B-24」カウンターから搭乗手続きを行おうとしたところ、「B-29」からのフライトに変更になったとの事実を聞く・・・「嘘やろ〜?!」と後ろの電工掲示板の案内を確認しても未だに「B-23」と堂々と表示・・・どうなってるんだシャルル・ド・ゴール!! とにかく慌てて「B-29」に移動するとカウンターは開いており・・・少し安心するのも束の間、行き先は「イスタンブール」ならぬ「ブタペスト」と表示・・・おいおい、イスタンブール行きはどこに消えたんだ?!(T^T) 電工掲示板には、いつの間にやらイスタンブール行きは姿を消しており、登場予定時刻も既にオーバー・・・分からん。 突っ立っていても仕方ないので「ブタペスト」カウンターのオッチャンにチケットを見せに行くと「搭乗手続きは終わった。」などと抜かす・・・「アホかこいつ等は、あんな所でカウンター変更したら間に合うか!」と思ったら、案の定・・・他の御客達もワラワラと集まってきて、烏合の衆と化す。。。 これには空港職員も慌てたようで、ブタペスト行きで並んでいた方達を足止めし我々烏合の衆の処理に乗り出してくれた・・・かくして、テロの影響もあったのか、ロシア並みのシツコイ検査を数度受け、職員と「Bingo♪」などの楽しい掛け合いを味わいながら機内に乗り込み、数分後・・・無事にイスタンブールに向けて、シャルル・ド・ゴール空港を飛び立った。 『Bon Voyage♪』
フランスを飛び立った頃は、すっかり月に照らされる時間になっていた。。。 眼下に広がるパリの夜景を眺めながら、訪れたことのないササヤンに認識出来たのは『エッフェル塔』だけであった。 単純なササヤンは、これで気分はパリ制覇である。。。
フランスからトルコまでの飛行時間は3時間半、日本との時差で言うとトルコは「‐7時間」である。 自宅を出発してから、既に17時間ほど経過している・・・さすがに疲れてきたというより、飽きた。。。 いかにジャイアン先輩との出張とはいえ、男同士・・・話しこむネタなんて、多種多様にある訳がない・・・ましてや、女ッ気の無い二人である。。。 機内の美人なスチュワーデスをネタにと考えても、トルコ便の中にはサイボーグのような眉を描いたオバサマがいらっしゃるだけである。(ちなみに日本からの便には、男性が担当していた)
仕方なくササヤンは、物静かに窓の外を眺めていたのだが、月光は以外に明るいものである・・・雲の絨毯に飛行機の影を写しだす。。。 濃い青色の空の下に、月光で反射する薄い雲の層が彼方まで広がっていて、時折、地上の大きな街の明かりが薄い雲の層の下から浮かび上がっている。。。 「人は、ちっぽけだな〜」とこんなササヤンでも、自然に魅入られてしまう・・・どんなに凄い人でも偉い人でも、自分勝手な若者でも・・・この大きな空の下で生きているだけなのである。。。
『ドン!!』と体に響いた音と共に目が覚めた・・・いつの間にか眠っていたようである。。。 トルコ時間で午前0時になろうとしていた・・・窓の外に「アタチュルク空港」(トルコ)という文字が浮かんでいる『 in Turkey 』である。 最初に驚かされたのだが・・・トルコという国は、入出国カードが無い。 普通の国は・・・というより、今までササヤンが経験してきた国々は、例外無く入出国カードが必要であり、パスポートのみでOKの国など考えられない。 入出国カードは主に、その国での滞在目的・宿泊先等を記録し、他国の人間が入国した後の行動先をおおまかに把握しておく為のものである。 では、トルコはどうなるのか・・・代わりに、イミグレ(入出国管理局)が厳しいのか・・・いや、そうではなかった。。。 トルコのイミグレは、ササヤンのパスポートを取り・・・「バン! バン!」と2・3回ハンコを押したかと思うと・・・「Good Bye♪」・・・終わりである。 一言も質問無く・・・パスポートに押された赤いハンコのみが、入国の記録である。 トルコ・・・なかなか野性味溢れる国と言っておこう。 まぁ、イミグレを突破したなら次は荷物を受け取り税関検査なのだが、いつも出張で行くと問題が発生する。 日本から出るときに、持参して欲しい業務関係の部品等があったりするので、スーツケースの中身が怪しい物になってしまうのである。 今回は、ありがたい事に日本の上司が、部品等の物資用にもう一つ、スーツケースを会社から空港まで届けてくれていた・・・もちろん梱包済みなのだが、これがマズカッタ。 鍵を掛けているスーツケースにベルトをして、ガムテープまで貼ってるのである・・・厳重過ぎる。。。 しかも、中身は鉄のワイヤーをコイル上に巻いたようなものが一杯・・・さながら爆弾に見えそうな代物になっていた。 当然のごとく、何もせずに通りぬけれる訳もなく・・・ガムテープを剥がし、中身を御披露目するのだが、税関の・・・しかもトルコ人に中身が何なのか分かるはずも無く・・・ウーダラコーダラ的な噛み合わない会話で釈放となった。。。 今度こそ『 in Turkey 』である!!
滞在予定の街は、空港から車で2時間半ほど走る距離にあり、空港まで我が社の後輩が迎えに来てくれている筈である。 税関を抜けると、少し歩いた先の柱にもたれて、後輩(以下、ウエチャン)は待っていた・・・どこか御疲れ気味のご様子。。。 もともと我が社でも、おとなしい部類に入る人物でもあるのだが・・・トルコという国にダメージを受けているのだろうか・・・。 そもそもウエチャンは、トルコでの業務に絡み出して、2年になろうとしていた・・・疲れて当然のような気さえしてくる。。。 今回のササヤンとジャイアン先輩が日本からトルコに緊急で出張してきたのには業務の遂行もあるが、主には彼ら後輩の様子を見てくるのと精神的な負担を軽くするためであった。 まぁ、我が社でのウルサイ部類に入る我々が来たのであるから、場を明るくガチャガチャとしていくか・・・台風のようにグチャグチャにして去っていくかのどちらかであろう・・・トルコメンバーに幸あれ。
空港でドル紙幣を、トルコリラ(TL)に交換したのだが・・・単位が凄い。。。 とりあえず、生活費として20ドルほど交換して≪ 25,181,000TL ≫にもなるのである。 無茶苦茶、札束が多くて苦労しそうな気がするが・・・なんと御札3枚とコイン少々で≪ 25,181,000TL ≫であった。 トルコほど貨幣価値が狂ってしまう国は無いと思う・・・。 ホテルへの道のりで購入した、コーラーとミネラルウォーターだけで140,000TLもの金額を払うと、14万円と言わなくても大金を払った気になってしまい買い物が嫌になってしまった。。。
久しぶりのウエチャンとの再会を楽しみながら、ホテルまでの道を走るのだが、確かにイスタンブールは都会であった・・・だが、ものの20分もすれば街灯もチラホラになり・・・右には暗くなった海・・・だと思う、道路の舗装も悪く、巷では地震の影響という話もあるが、もともとこんなもんでは・・・と思わずにはいられない町並みが続く。。。 「ん〜・・・どんなとこなんや・・・ロシアよりは、マシか。。。」などと前向きだが、無茶苦茶ツライ過去からの前向きであるから、普通の日本人からしたらえらいこっちゃだろう・・・。 そうこうしてるうちにホテルに到着・・・そこは『ART HOTEL』というらしかった。。。 |
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